1300年の時を超えた人の祈りと想いが宿る石碑のパワーをいただく・群馬「上野三碑」
世界記憶遺産と呼ばれる、歴史的な価値を持つ記録物を認定するユネスコの事業「世界の記憶」をご存知でしょうか?
日本にもこの「世界の記憶」に登録されているスポットがあります。
その一つが、群馬県高崎市にある3つの石碑「上野三碑(こうずけさんぴ)」。2017年に「世界の記憶」に登録されました。
上野三碑は、飛鳥時代〜奈良時代、つまり1300年以上前に作られた日本最古の石碑群のこと。
1300年以上も前の人が何らかの目的をもって作った石碑が大切に守られて、今も残っているのです。
「いったい誰が何のために作ったのか?」。上野三碑を実際に訪ねてみました。
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目次
上野三卑(こうずけさんぴ)とは?
古代から近世まで上野国(こうずけのくに)と呼ばれた群馬県南西部、現在の群馬県高崎市山名町と吉井町にある3つの石碑のことを「上野三碑(こうずけさんぴ)」といいます。
3つの石碑はそれぞれ、多胡碑[たごひ]、山上碑[やまのうえひ]、金井沢碑[かないざわひ]と呼ばれ、それぞれ680年代頃から720年代頃に作られたものと考えられています。
日本全国に18例しか現存しない古代の石碑(7世紀 – 11世紀)の中でも最古の石碑群。
その内の3つの石碑が狭い範囲で集中している群馬県高崎市は、日本でもめずらしい地域と言えるでしょう。
古代多胡郡をしのばせる考古資料を保存、多胡碑記念館
まずは上野三碑の貴重な資料がある多胡碑記念館から見ていきましょう。
上野三碑の考古資料や、碑文の書風にかかわる中国の刻石の拓本などが展示されており、上野三碑の歴史を知るのにオススメの資料館・博物館です。
記念館は「吉井いしぶみの里公園」内にあり、公園内には古墳や古代蓮の池、そして多胡碑に関する歌碑などもあります。
公園内の石垣には、多胡碑の碑文漢字があちこちにあしらわれているので探してみてください。
新しい郡が成立した事情を伝える「多胡碑」
上野三碑のひとつ「多胡碑」は、吉井いしぶみの里公園内にあります。
特別史跡に指定されているものなので、確実に保存管理できるよう鞘堂の中に大切に展示されています。
群馬県がまだ上野国(こうずけのくに)と呼ばれていた奈良時代初期、群馬県の中部にあった片岡郡(かたおかぐん)、緑野郡(みどのぐん)、甘良郡(かんらぐん)の一部を分割して、新たに「多胡郡」がつくられました。多胡碑は、これを記念して建てられた石碑です。
石碑
多胡碑は、吉井町南部で採れる「牛伏砂岩(うしぶせさがん)」を加工して作られたもので、碑文は6行に亘る80文字が刻まれています。
石碑には、羊(ひつじ)と云われる渡来人と思われる人物が大きな役割を果たし、初代の郡長官になったと刻まれていて、石碑を建てたのも、この羊であると考えられています。
その文字の一部は、18世紀から現在に至るまで中国や日本で書の手本とされているほど、価値のあるものなのだそう。書道の歴史という観点からも、大変貴重な碑となっています。
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完全な形で残る日本最古の「山上碑」
山上碑は、飛鳥時代の681年に建てられ、完全な形で残っているものとしては、日本最古の石碑です。
高さ111センチの石碑の素材は、輝石安山岩(きせきあんざんがん)の自然石。
放光寺(ほうこうじ)の長利(ちょうり)という名の僧が、亡き母の黒売刀自(くろめとじ)を供養するとともに、自分の存在を後世に残すために、家族の系譜を記して作ったのではないかと考えられています。
碑文は漢字で4行53字が刻まれているのですが、特徴はその漢字が日本語の順番で並べられていること。日本語の成立を知るうえで貴重な資料となっています。
石碑が保存されている建物の隣にある山上古墳(やまのうえこふん)は、7世紀中期(飛鳥時代)に築かれた直径約15mの円墳で、僧・長利の母(黒売刀自)の祖父の墓として造られ、後に母も追葬されたと考えられています。
この古墳は中の石室に入ることができます。
石室の入り口は狭く、中は真っ暗。ライトで照らしながら、かがんで奥まで進みます。
入り口の狭さと暗さは、ちょっと怖い印象もありましたが、誰かが家族を思って作り、それが1300年もの時代を超えて遺っているのだと考えたら、心が落ち着く場所にも思えてきました。
群馬県の紋章と名前のルーツを記す「金井沢碑」
最後は、奈良時代前半の726年に建てられた金井沢碑。
まるで守られているかのように竹に覆われた、立派な鞘堂の中で保護されていました。
金井沢碑は、古代豪族三家(みやけ)と名乗る豪族が先祖供養をするとともに、先祖の供養と一族の繁栄を祈って建てたものです。
碑文には、石碑を建てた人物とその妻と娘、孫3人、他に3人の全部で9人の名前が記されています。
うち4人が女性。当時の女性は結婚後も実家の氏を名乗り、実家の祖先祭祀に参加していることから、当時の家族はまだ現在のような男系ではなく、女系の血統で続いていたことがわかります。
金井沢碑の碑身には、輝石安山岩(きせきあんざんがん)の川原石が使われていて、その大きさは、幅が約70cm、高さは約110cm、奥行きは約65cm。表面には、9行112文字から成る漢文が刻まれています。
一説によると、かつてこの石碑は洗濯板に使われていた時代もあるのだそう。そのせいで、碑文が欠けているとも聞きました。
金井沢碑のもうひとつの大きな特徴は、群馬という現在の地名が認められる最古の記録であること。
かつて「車評(くるまのこおり)」と呼ばれる地域が群馬にあり、のちの奈良時代、国や郡の名前を漢字2文字で表すことになった際に、「車評郡」が「車郡(くるまぐん)」と改めたのだそう。
金井沢碑の碑文の冒頭には「上野国群馬郡下賛郷高田里三家子」と記されています。
現代語訳では「上野国(こうずけのくに)群馬郡(くるまのこおり)下賛郷(しもさぬごう)高田里(たかだのさと)に住む三家子」という意味で、地名を指していることがわかります。
この文字は、現在の群馬県の紋章になっています。
上野三碑のめぐり方
上野三碑を見学するのに便利な「上野三碑めぐりバス」も運行しています。
また「和銅四年三月九日」という多胡碑の碑文にちなんで、平成30年3月9日・10日・11日には上野三碑の一般公開が行われます。
通常はガラス越しにしか見学できない石碑が間近に見られる貴重なチャンスですので、ぜひ歴史のパワーが溢れるこのスポットを訪れてみてはいかがでしょうか?
■上野三碑
公式HP:https://www.city.takasaki.gunma.jp/info/sanpi/index.html
■上野三碑めぐりバス
無料巡回バス運行確認:http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2017101900021/
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