別居婚とは?様々な別居婚の形とメリットデメリットを紹介。開始までの流れも

近年、結婚をしてもさまざまな理由から夫婦別々に暮らす、別居婚を選ぶ家庭が増えています。
 
今回のコラムでは、新しい結婚の形として認知され始めている「別居婚」について、メリットやデメリット、別居婚が始まるまでの流れを詳しくご紹介します。
 

目次

近年増加している別居婚とは?

別居婚とは、結婚している夫婦が同居していない生活スタイルの一つです。例えば同じマンションに違う部屋を借りたり、お互い近い距離に住んで、週末など限られた時間にだけ会ったりなど、さまざまな形があります。
 
別居イコール不仲というイメージを抱く人もいますが、実際には夫婦仲が良かったり、やむを得ない事情で別居婚の選択をしたりする家庭もあるので、必ずしも別居婚している夫婦は仲が悪いとは限りません。

なぜ別居婚が増加している?

別居婚が増加している背景には、晩婚化や女性の社会進出、ライフスタイルの変化などさまざまな理由が挙げられます。別居婚の増加は、社会そのもの仕組みが変化している表れともいえるでしょう。
 
以前から別居婚がなかったわけではありませんが、近年ではとくに晩婚化や女性の社会進出によって女性自身に十分な経済力があることも珍しくなくなりました。「物理的に別居婚が可能になった」というのも大きい要因でしょう。

どんな人が別居婚をしている?

一口に別居婚といっても、その理由はさまざまです。単に夫婦関係のこじれが原因である場合もありますし、やむを得ない事情で別居婚を選択している場合もあります。では、具体的にどんな事情で別居婚を決意している方が多いのでしょうか。
 
ここでは、どんな人たちがどのような理由で別居婚を選択したのか、具体的な例をいくつかご紹介します。

不仲による別居婚

一般的に別居でイメージされやすいのが、夫婦の不仲によるものです。不倫や浮気など、さまざまなトラブルで良好な夫婦関係を保つことが難しくなった場合、同居を解消するケースが多く見られます。
 
どちらかの不祥事により喧嘩が絶えなくなったり、どちらかがパートナーと過ごすことに耐えられなくなったりなどさまざまな状況があるでしょう。どちらにしろ、良い理由ではありませんが非常に多く見られるケースです。

仕事の都合による別居婚

仕事の都合により、同居することが難しく別居せざるを得ない夫婦もいます。
 
夫婦関係に問題はなくても、どちらかの都合により別居婚という選択肢を避けられない場合もあるようです。ここでは、「仕事の都合で別居婚」をする具体的なケースについてご紹介します。

■夫の転勤が多い

職種によっては夫の転勤が多く、住居を転々としなければいけないため、夫以外の家族は同行せず、自宅で暮らすケースもあります。こちらは別居婚というより「単身赴任」という言い方も当てはまるでしょう。
 
会える距離であれば問題無いかもしれませんが、遠くの地へ行く場合や海外で働かなければならない場合は、なかなかコミュニケーションが取りづらいと言えるでしょう。

■仕事の時間が合わない

夫婦共働きで、仕事の時間帯が朝、夜とバラバラだと、自宅で顔を合わせる時間も限られます。この場合は同居せず、時間が合うときに会う形を取る夫婦もいます。せっかく同じ家に住んでいても、あまりにも生活リズムが合わないと「一緒に住んでる意味がないのでは?」と感じる方が多いようです。
 
加えて、一緒に住んでいるからこそ、敢えて予定を合わせて出かけたりディナーに行ったりなどという機会をあまり作らくなることもあるでしょう。これを別居婚にすることによって、互いのスケジュールを考えて予定を合わせたり、しっかり時間を作って会えたりするようになります。一緒に住んでいた時より多く会えるのかもしれません。

さまざまな別居婚

前述したように、別居婚には夫婦の数だけさまざまなスタイルがあります。同じ別居婚といっても理由は夫婦によって異なるように、その形態も異なります。 ここでは、別居婚の形をいくつかご紹介します。

■近くには住んでおり、定期的に会う

別居婚には同じマンションや地域など、近距離に住んでいるケースも多いです。週末は一緒に過ごす週末婚など、定期的に会う機会を作る夫婦もいます。
 
「それでは意味がないのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、「自分の家の事を自分でやる」か「夫婦でやる」かは大きな差になります。例え家事をさぼっても、別居婚の場合迷惑をこうむるのは自分のみですから、喧嘩の原因にもなりません。

■お互いの依存を避けたい。

大好きな人と一緒に過ごすうちに、相手の行動を監視したり、必要以上の束縛をしたりする可能性もあります。お互いの依存を避けるため、別居婚を選ぶケースもあります。お互いを好きなあまり、とも言えますが大人の恋愛、夫婦生活のためには大事なことなのかもしれません。

■離婚歴があり、子供がいる。

離婚歴がある夫婦の場合、同居せずに別居して生活するケースもあります。また、子どもがいる場合は生活環境のことを考えて、状況が落ち着くまで別居婚のスタイルを保つ夫婦もいます。

別居婚のメリット・デメリット

別居婚で幸せになる形もあれば、不幸な形もあるなど、別居婚による影響は夫婦によってさまざまです。ここでは別居婚の実態を知るために、別居婚のメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。

別居婚のメリット

別居婚で考えられるメリットとは? 6つのポイントをまとめてみました。

1. 自由な生活が手に入る

別居することで、夫婦の関係を保ったままお互いに自由な生活が手に入ります。結婚後は生活スタイルを相手に合わせるため、想像以上にストレスを感じるものです。
 
それに対して別居婚は、結婚した後もこれまでの生活スタイルを大きく変える必要がないため、自分のペースが崩れません。起床から就寝時間まで、全て自分の都合で生活できます。

2. 新鮮な気持ちで配偶者と向き合える

法律上は正式な婚姻関係にあるため、配偶者と新鮮な気持ちで向き合えます。夫婦であっても恋人感覚でデートを楽しめたり、会話が弾んだりするのもメリットのひとつです。

3. 仕事や趣味に打ち込める

結婚で仕事や趣味の時間を減らしたくない理由で別居婚を選ぶ夫婦も多いです。残業や飲み会で帰りが遅くなっても家族に迷惑をかけることがなく、自分の趣味にも集中して打ち込めます。

4. 安定した収入面を維持

同居婚の場合、貯金やさまざまな出費が多くなり、自由に使えるお金も限られます。別居婚は自分で財布を管理するので収入面も安定し、自立した生活を送れます。

5. 生活にメリハリが出る

別居婚を選ぶことで、日々の生活にもメリハリが出ます。
 
同居婚と比べて仕事と家事の両立による負担が減るので、平日は仕事に集中し、休日はパートナーと仲良く過ごしたり、趣味を楽しんだりできます。パートナーと顔を合わせる回数が少ないため夫婦喧嘩が減り、夫婦の時間を大切にしたいという気持ちが強くなる傾向があります。
 
個人差はありますが、夫婦で暮らす生活より生活習慣にメリハリが出るケースも多く、バランスの取れた距離感が生まれます。夫婦生活にありがちな文句も最小限に抑えられるため、ムダなことでイライラせず生活態度にゆとりができます。

6. 夫婦の絆が強くなる

パートナーと一緒に過ごす日数に限りがある別居婚は、お互い会うための時間や労力を惜しまず、相手を真剣に考える時間が必然的に増えます。いつまでも変わらず「特別な存在」であるからこそ、夫婦の絆も強くなります。

別居婚のデメリット

続いて、別居婚によるデメリットを6つご紹介します。

1. 寂しくても会えない

別居婚の場合、寂しさや孤独を感じても、自分でネガティブな気持ちを処理しなければなりません。好きな人と会えないことで寂しさを感じる人、気持ちが冷めてしまう人にはデメリットになる可能性があります。

2. 浮気のリスクがある

別居婚をしていると、相手がどのような生活を送っているのか分かりません。お互いが別々の家に暮らしていると、浮気相手を連れてくることもできてしまいます。

3. 生活費が2倍に膨らむ

別居婚は自由に使えるお金が増える一方で、家賃や光熱費・食費など生活費も2倍になるため、必然的に出費が増えてしまいます。また遠距離の場合、往復にかかる交通費も高くなるので、別居婚を選ぶときは事前に期間を決めておくのも一つの方法です。

4. 子どもが寂しい思いをしやすい

子どもがいる場合、夫婦の都合だけで別居婚を選択すると子どもが寂しい思いをします。家族団らんで過ごす時間も少ないため、他の家庭と比べてしまい、他人には言えない悩みを抱えてしまうこともあります。子どもが寂しくならないよう慎重に考える必要があるでしょう。

5. 新婚生活という実感が湧きにくい

結婚して間もない夫婦が別居婚をした場合、独身時代に近い生活を過ごすため、新婚生活という実感が湧きにくくなります。病院や銀行で自分の名前を呼ばれた瞬間に、「結婚していた」と実感する場面も出てくるでしょう。

6. タイミングが悪い別居婚は周囲の目が気になりがち

別居婚をする夫婦が増加したとはいえ、一般的にはまだ浸透しきれていないのも事実です。別居のタイミングによっては周りの人に夫婦の関係を疑われたり、良くない噂を流されたりするので、周囲の目を気にしながら生活する可能性も出てきます。

別居婚でうまくいく夫婦と失敗する夫婦の特徴

続いて、別居婚に向いている夫婦、向いていない夫婦にはどんな特徴があるのかをご紹介します。これから別居婚を考えている夫婦は、自分たちが別居婚に向いているのか次の内容をチェックしておきましょう。

1. 夫婦で子どもの未来まで話し合える夫婦

別居婚をする上で何より重要なのが、夫婦間で今後についてしっかりと話し合うことです。
 
自分たちの老後から子どもの将来まで、明確なビジョンを持っていないと後々にトラブルが発生しやすくなります。将来同居することを含めて、大事なことを話し合える関係性を保てる夫婦が別居婚に向いているといえるでしょう。

2. お互いに信頼し合える夫婦

別居婚はお互いが離れて暮らすため、どれだけ相手を信用できるかがポイントとなります。浮気や不倫、金銭問題など相手の状況を常に意識しながらの生活は、精神的にも大きな負担がかかります。相手のことを信用できない夫婦は別居婚で良好な関係を築くのは難しいでしょう。

3. 仕事の時間や趣味がまったく違う夫婦

仕事や趣味、価値観など互いのライフスタイルがまったく違う夫婦は、別居婚によるメリットが大きいです。
 
自分の好きなことを相手に強要させたり、不快な思いをさせたりすると、余計なストレスを与えてしまい、夫婦関係に影響を及ぼしてしまいます。仕事や趣味がまったく違う夫婦は、離れて暮らす方が良好な関係を築けるでしょう。

4. 別居婚を期間限定で考える夫婦

別居婚の期間を事前に決めておくと、良好な夫婦関係を保ちやすくなります。例えば、「夫が転勤する間だけ別居婚をする」「子どもありの再婚で、子どもが新しい相手に慣れるまでの別居婚」という感じで、細かなところまで夫婦で話し合っておくとよいでしょう。

5. お互いの家族に理解されている夫婦

別居婚は夫婦だけの話ではありません。お互いの両親や子どもたちの理解も必要になることを頭に入れておきましょう。子どもの面倒や両親の老後など、考えられる問題はできるだけ家族と共有しておましょう。お互いの家族から反対される場合は、別居婚そのものを見直しましょう。

別居婚を始めるまでの流れ

別居婚を実際にスタートすると決めたら、どこから手をつければいいのか、婚姻届の書き方や住民票など具体的な流れを解説します。

別居婚をする時の婚姻届の書き方

別居婚でも、婚姻届の書き方は同居婚の場合と大きな差はありません。住所は夫婦それぞれが婚姻届を提出する時点のもの、世帯主の名前は住民票に記載されているものを記入しましょう。

別居婚の住民票

結婚生活の途中から別居婚に変える場合、住民票の扱いには注意が必要です。住民票を別々にすると、住んでいる場所での行政サービスを受けられなかったり、会社での福利厚生の条件から外れたりする可能性があります。
 
また、配偶者が亡くなった場合、遺族年金がもらえない可能性もあり、手続きの際に身分を証明をする必要があるので注意しましょう。

別居婚における社会保険や国民健康保険

別居婚の状態でも、社会保険や国民健康保険などの扶養控除を受けられます。社会保険は、「年間収入が130万円未満」「被保険者からの仕送り額が少ない」のどちらかの条件を満たしていれば扶養に入れます。しかし、会社員の場合、住民票を別にすると福利厚生面によるデメリットが発生するので気をつけましょう。
 
一方、国民健康保険に加入している場合、住民票に記載された世帯主が保険料を払うため、住民票を別々にすると、それぞれの世帯主が保険料を納める必要があります。

別居婚の出産・子どもの手続き

別居婚の状態で子どもが生まれた場合、出生届は母親側の住所で出すことをおすすめします。
 
というのも、母子手帳の交付や健康診断、予防接種などが住民票のある自治体で受けることになっているためです。そのため、出生届けは母親の住所で登録すると都合が良いでしょう。自治体によってルールも異なるので、事前に役所で確認をしておきましょう。

別居婚は夫婦のコミュニケーション力が大切

別居婚は不仲や離婚トラブルだけでなく、仕事の都合などさまざまな形が存在します。お互いに離れた場所で暮らすので、別居した状態で幸せな生活を過ごすには、日頃からのコミュニケーションがとても大切です。別居婚をする前に、本当に自分たちに合っているのか、夫婦できちんと向き合って話し合いましょう。

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